子どもの歯は何本生える?乳歯が生える時期や永久歯に与える影響を解説
2025年3月11日
▼目次
乳歯の本数や生え方を知ることは、子どもの歯を守る上で重要なポイントです。乳歯の口腔ケアを怠ると、永久歯の歯並びや将来の口の中の健康にまで影響を与えてまう事を知っていますか?
今回は、乳歯の本数や生える順番、生える時期、さらに永久歯への影響や注意点について詳しく解説します。
1. 子どもの歯は何本?乳歯の生える順番と特徴
乳歯は子どもの口の中で最初に生える歯で、永久歯が生えるまでの間、食べ物を噛んだり、言葉を発音する上で重要な役割を果たします。
乳歯のことをしっかり理解し、口の中の健康を守りましょう。
①乳歯は全部で20本ある
乳歯は上と下の歯それぞれ10本ずつ、合計20本の乳歯が生えます。
人によって最初から歯の本数が少なかったり、2本の歯がくっついて生えてきたりする場合もあります。
②乳歯が生える順番
乳歯は前歯(乳切歯)、前歯の隣(乳側切歯)、奥から2番目(第一乳臼歯)、犬歯(乳側切歯の隣)、1番奥(第二乳臼歯)の順で生え、食事や発音に必要な役割を果たします。
・生後6か月頃から:下の前歯(乳切歯)
・生後10ヶ月頃:上の前歯(乳切歯)
・1歳頃:上の前歯の隣(乳側切歯)
・1歳4ヶ月頃:第一乳臼歯(奥から2番目)
・1歳7ヶ月頃:乳犬歯
・2歳半頃:乳小臼歯(1番奥歯)
個人差はありますが、平均して2歳半〜3歳で乳歯が生え揃うことが多いでしょう。
③乳歯は永久歯よりむし歯になりやすい
乳歯は永久歯と比べて、歯の質が弱くむし歯になりやすい特徴があります。
また歯が小さくの厚みも薄いため、むし歯ができると進行が早いので注意が必要です。
乳歯が生える順番や時期は、個人差が大きく必ずしもその通りに生えてくるとは限りません。
多少のズレは気にしなくても大丈夫な場合もありますが、心配な場合は歯科医院で相談しましょう。
2. 子どもの歯が生える時期と口腔ケア
乳歯が生える時期は、子どもの成長の目安にもなります。それぞれの時期に対応するケアを行いましょう。
①0歳〜生後6か月までの歯が生えてない時期
乳歯が生えるまでの間、歯ブラシをする必要はありません。しかし、食後に水に濡らして絞ったガーゼで口の中を拭くことで歯ブラシを始めた時の抵抗が少なくなりやすいでしょう。
②生後6か月頃から乳歯が生えてくる時期
下の前歯(乳切歯)が最初に生えるのが一般的です。
歯が生えてきたら、歯ブラシで磨きましょう。乳歯用の小さいヘッドのものを選んで少しずつ歯ブラシを慣れさせていくことが大切です。
③3歳頃までに乳歯が生え揃う時期
平均して3歳頃までに乳歯20本が生え揃うことが多いです。
歯ブラシに慣れて隣り合う歯が何本か生えてきたら、歯ブラシと合わせてデンタルフロスも使うようにしましょう。
子どもの口の中は小さいので、ホルダー付きのフロスだと操作しやすくなります。
④6歳頃からの永久歯への交換時期
6歳頃から乳歯が抜け始め、永久歯に入れ替わります。この時期は永久歯の歯並びの基礎が形成される重要な時期です。乳歯がむし歯が進行すると、永久歯の形や色に影響がある場合もあります。
歯ブラシを嫌がる子どもに対しては無理せず、口の周りを触る練習や、歯ブラシに慣れさせるところから徐々に始めるといいでしょう。子どもだけでは歯を磨くのは難しいので、必ず仕上げ磨きをする事が大切です。
3. 子どもの歯が生え揃わない時
乳歯が予定通りに生え揃わない場合や順番が乱れる場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?考えられる主な原因は以下の通りです。
①個人差による生えるペースの違い
1歳を過ぎても歯が生えない場合、遺伝的な要因や栄養状態の影響が考えられます。
しかし乳歯生える時期や順番にはかなり個人差があります。多少のズレは問題ありませんが、心配な場合は歯科医院で相談しましょう。
②生まれつき歯がない(先天性欠如)
出てくるはずの乳歯がそもそもない先天性欠如という場合もあります。あまりにも生えてこない場合、レントゲンで歯肉の中に歯があるかを確認する必要があるでしょう。
③歯と歯がくっついている(癒着歯)
1本で生える予定の歯が複数の歯がくっついていることにより生える時期が遅れる場合もあります。
これは癒合歯と呼ばれるもので、通常様子を見ながら、永久歯に生え変わるのを待つことが多いです。
乳歯がなかなか生え揃わないと心配になることも多いですが、遺伝的な要因や個人差も大きく関わっています。定期的に歯科医院にいくことで問題を早期に発見する事が期待できます。
4. 乳歯が永久歯に与える影響
乳歯の状態が悪いと、永久歯の健康や歯並びに影響を及ぼします。
そのため、乳歯のケアは将来の歯の健康を考える上でとても大切です。
乳歯が永久歯に与える影響は以下の通りです。
①永久歯の歯並びに影響を与える
乳歯が正しい位置で抜けない場合、永久歯の生えるスペースが不足し、歯並びが乱れることがあります。
②乳歯から永久歯にむし歯が移ることがある
いつか抜けるからと乳歯のむし歯を放置していると、永久歯にもむし歯菌が移り、生えてきたと同時にむし歯ができている場合もあります。
③噛み合わせに問題が出やすい。
むし歯により乳歯が早くに抜けてしまったり、乳歯が生えているのに永久歯が生えてきてしまった場合、歯並びが乱れやすく、永久歯の噛み合わせに悪影響を及ぼす場合があります。
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監修:恵比寿歯科・矯正歯科
院長 白石