乳歯の歯並びが悪い場合の永久歯への影響は?治すべき?対処法を解説
2025年3月18日
▼目次
1. 乳歯の歯並びが悪い原因とは
2. 乳歯の歯並びの悪さは治すべき?永久歯に与える影響
3. 乳歯の歯並びの理想的な状態とは?
4. 永久歯の歯並びを整えるために出来る対処法
5. 恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科診療
子どもの乳歯はやがて永久歯に生え変わるため、「歯並びが悪くても問題ない」と思われがちですが、乳歯の歯並びが悪いと永久歯にも影響を及ぼすことがあります。
では、乳歯の歯並びが悪くなる原因とは何でしょうか? また、将来的にきれいな歯並びを保つためにはどのような対策が必要なのでしょうか?
今回は、乳歯の歯並びが悪くなる原因や、永久歯への影響、適切な対処法について詳しく解説します。
1. 乳歯の歯並びが悪い原因とは
こどもの歯並びは、口腔内環境や生活習慣が影響を与えることもあるため、親御さんが注意を払うことが重要です。
以下に、乳歯の歯並びが悪くなる主な原因を解説します。
①遺伝的要因
親の歯並びや顎の大きさが子どもに影響を与えることがあります。
特に、顎が小さい場合は歯が生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
②指しゃぶりや舌の癖
長期間の指しゃぶりや舌を前に押し出す癖(舌突出癖)は、前歯を押し出してしまい、歯並びに影響を及ぼすことがあります。
③口呼吸
口呼吸の習慣があると、舌の位置が下がりやすくなり、正しい歯並びの発育を妨げることがあります。
④乳歯のむし歯
乳歯がむし歯になり、早期に抜けてしまうと、周囲の歯が動いてしまい、歯並びが乱れることがあります。
⑤食生活の影響
柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の発達が不十分になり、歯が正しく並ぶスペースが確保できなくなることがあります。
乳歯の歯並びを守るためには、これらの原因をできるだけ取り除く必要があります。
特に、日常的な癖や食習慣には早めに対策を取ることが重要です。
2. 乳歯の歯並びの悪さは治すべき?永久歯に与える影響
「乳歯はいずれ抜けるから、歯並びが悪くても問題ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、乳歯の時点で歯並びに問題があると、永久歯や将来の噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。
以下に、具体的な影響を解説します。
①永久歯の歯並びが悪くなる可能性がある
乳歯の歯並びが乱れていると、永久歯が正しい位置に生えるスペースが不足し、ガタガタの歯並びになりやすくなります。
特に、乳歯の早期喪失や位置異常は、永久歯の生え方に大きく影響することがあります。
②噛み合わせの異常を引き起こす
歯並びが悪いと、上下の歯のかみ合わせがズレやすくなります。
これにより、顎の成長バランスが崩れたり、将来的に顎関節症などのリスクが高まることがあります。
このように乳歯の歯並びが悪いと、永久歯にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
子どもの歯並びが気になる場合は、早めに歯科医師に相談し、適切な対応を検討することが大切です。
3. 乳歯の歯並びの理想的な状態とは?
実際に子どもの歯や顎はどのような状態が理想的なのか紹介します。
お子さんの歯並びを確認する際の参考にしてみてください。
①歯の配列と咬合
☑歯が適切に並んでおり、叢生(歯の重なり)がない
☑下の歯が適切にかみ合い、反対咬合(受け口)や開咬がない
☑正常な咬合関係(例えば、上顎の前歯が下顎の前歯をわずかに覆う)がある
最近では深い噛み合わせのお子さんが多いと言われています。
②歯列のスペースと発育
☑歯と歯の間に適度な空隙(発育空隙、霊長空隙)がある
☑歯列弓が左右対称で、顎の発育が正常に進んでいる
歯と歯の間に適度な空隙があることは永久歯が生えてくるスペースを確保するために重要です。しかし最近は隙間のない歯並びのお子さんが多いです
また、口呼吸や姿勢や習癖によって歯列弓がVの字や左右非対称になる場合があります
③顎の成長と機能
☑咀嚼機能が正常で、食事時にしっかりと噛める
☑舌や口唇の動きが適切で、口腔習癖(指しゃぶり、舌突出癖など)がない
☑顎関節の動きがスムーズで、痛みや異常音がない
④歯の健康状態
☑虫歯(う蝕)がなく、歯の形態やエナメル質に異常がない
☑歯肉が健康で、炎症や出血がない
☑適切に歯磨きができており、プラーク(汚れの塊、細菌の塊)がない
4. 永久歯の歯並びを整えるために出来る対処法
乳歯の歯並びが悪い場合でも、適切な対処をすることで、永久歯の歯並びを整えることが期待できます。
対処法について以下に詳しく解説します。
①生活習慣の改善
日常の習慣は歯並びに影響を与えるため、悪い癖は早めに改善することが大切です。例えば、3歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合は、歯科医師の指導を受けながらやめるようにしましょう。また、口呼吸は歯並びの乱れにつながることがあり、アレルギー性鼻炎や扁桃腺の肥大が原因となることもあるため、必要に応じて耳鼻咽頭科、小児科を受診することも検討しましょう。
②食生活の見直し
噛む力が弱いと顎の発達が不十分になり、歯並びが悪くなる原因になります。そのため、根菜類やナッツ類などの硬めの食材を積極的に取り入れ、しっかり噛む習慣をつけることが大切です。食事の際に意識してよく噛むことで、顎の成長を促し、歯並びの乱れを防ぐことにつながります。
③定期検診を受ける
歯並びのチェックやむし歯の早期発見のために、3〜6か月ごとに定期的な歯科検診を受けることが大切です。歯科医師による噛み合わせの確認を受けることで、乳歯の段階で異常が見つかった場合も、早期に適切な治療ができる可能性があります。
④必要に応じて小児矯正を検討する
歯並びや噛み合わせの問題が大きい場合は、矯正治療を検討するのも一つの方法です。例えば、痛みが少なく取り外し可能なマウスピース型矯正装置を使う方法や、顎を広げて歯が並ぶスペースを確保する床矯正などの治療法があります。
5. 恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科診療
恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科では0歳から通院頂くことを推奨しております。
歯が無い状態で何を治療するの?と思われるかもしれませんが、歯並びや顔立ちは生活習慣が影響します。
0歳から通院頂くことで、むし歯の早期発見はもちろん、親子で栄養、食事、姿勢や顔貌の発育、睡眠、呼吸、咀嚼の質向上を目指しております。
《恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科診療の取り組み》
恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科では0歳から通院頂くことを推奨しております。
歯が無い状態で何を治療するの?と思われるかもしれませんが、歯並びや顔立ちは生活習慣が影響します。
0歳から通院頂くことで、親子で栄養、食事、姿勢や顔貌の発育、睡眠、呼吸、咀嚼の質向上を目指しております。
《恵比寿歯科・矯正歯科の小児歯科診療の取り組み》
➀子どもが歯医者の雰囲気に慣れることを大切に
スタッフとのコミュニケーションを通じてリラックスできる時間の確保や、通院が楽しくなる雰囲気づくりなどを心がけています。
➁早い段階での子どもの歯列矯正
子どもの歯列矯正を早期に行うことで、より健康的な歯並びと願望の成長ができます。さらには将来的に治療期間と費用を抑えられる可能性があります。
➂むし歯予防のための子どもの栄養指導
普段の食事と栄養バランスは歯の健康に影響を与えます。
当院では、歯磨き指導だけでなく栄養指導も行い、子どもたちの歯を守るお手伝いをします。
➃子どもの急な歯のトラブルに対応
「歯をぶつけた」「口周りのケガをした」このように迅速な診察が必要なトラブルにも対応可能です。
➄マタニティ歯科
お子さんだけでなく、妊娠中のお母さんにも産前・産後の最適な治療環境を整えています。
必要に応じて産婦人科と連携を取りながら治療方法を選択しています。
恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科では、お子さんに最適な治療をご提案します。渋谷区・恵比寿周辺でお子さんの口腔内に関するお悩みの方は、恵比寿駅2分の歯医者 恵比寿歯科・矯正歯科にご相談ください。
監修:恵比寿歯科・矯正歯科
院長 白石
初診「個別」相談へのご案内
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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