横に寝て埋まってる親知らず、『水平埋伏智歯』について
2023年12月17日
こんにちは!
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・歯科矯正の院長/歯科医師の近藤です。
今まで歯医者でこんなを言われた事はありませんか?
「親知らずが横向きに埋まって(生えて)いる、汚れが溜まりやすく虫歯や歯周病の原因になるが、
神経が近く感覚麻痺のリスクがある。大変な処置になるのでクリニックでは対応できない、紹介状を書くから
大学病院(総合病院)の口腔外科を受診して抜いてもらってください。」
上記のようなことを言われ、大きな病院へ行くと、長い待ち時間、順番になっても当日はレントゲンなどの検査のみで、
実際の抜歯処置は後日、更に、肝心の抜歯処置は研修医などの不慣れな担当医に当たってしまった、、、
という話を患者さんから伺うこともあります。
そもそも、なぜ現代人は親知らず(前から数えて8番目の歯、智歯)が横向きに生えてしまうことが多いのでしょうか?
それは、食文化や生活習慣が変化してきたことにより、我々の顎骨は遥か昔のご先祖のそれと比較すると、小さくなるように進化(もしくは退化?)
してきました。しかし、歯の本数は変化すること無く、むしろ、一本あたりのサイズはやや大きくなっているという研究結果も報告されています。
その結果、定員の少ないエレベーターにすし詰めで乗り込む人々のように、小さな顎骨の中に沢山の歯がぎゅうぎゅう詰めで存在することになり、
一番奥の親知らずは、歯茎から十分に生えてくることができずに、中途半端な位置や角度で止まってしまう現代人が増えた、というわけです。
およそ現代人の半数~8割程度は、親知らずはこのような生え方(埋まり方)をしていると言われています。このような状態の親知らずを、
我々歯科医師の専門用語で『水平埋伏智歯』と言います。
もし、あなたが8番目の歯までキレイに並んで上下が噛み合っている、もしくは生まれつき8番目の歯が無い、
という場合はラッキーです。そのままの歯を大事にしてください。
かく云う私も、ガッツリ左右の親知らずが横向きに埋まっており、歯学部の学生時代に先輩の口腔外科医に抜歯してもらいました。
なので、患者さんが感じる処置への恐怖心や、実際に処置されている時の感覚も心得ている、つもりです。笑
さて、前置きが長くなりましたが、『水平埋伏智歯』は、冒頭でも記載した通り、何かとトラブルメーカーです。
基本的な対処は抜歯になるのですが、水平埋伏智歯の抜歯は、歯科医師の中でも比較的に難易度の高い処置と言われています。
処置を受ける患者さんも大変なんですが、処置する我々歯科医師側もちょっと大変なんです。。。
しかし、恵比寿歯科・矯正歯科には、過去に医科大付属病院の口腔外科に所属していた歯科医師もおります。
他院で処置できない、と言われてしまった親知らずでも、およそ院内で対応可能です。
予約のお時間が確保できれば、親知らずの状態次第にもよりますが、当日の抜歯処置が可能なこともございます。
術後に痛みと腫れが出たり、知覚麻痺のリスクが多少なりともあるので、詳しくは担当医より説明させていただきます。
処置後、当日は飲酒や激しい運動、2~3日は大事な予定(試験、プレゼン、結婚式etc…)は避けるのが良いでしょう。
しかし、仕事など休む程ではなく、日常生活に大きな支障は無い場合がほとんどです。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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