小児矯正は何年かかる?平均期間と長くなる原因を解説
2025年11月4日
▼目次
子どもの歯並びが気になり始めたら、「矯正にはどのくらいの期間がかかるの?」と不安になる保護者の方も多いでしょう。小児矯正は成長期に合わせて行うため、治療を始めるタイミングや期間には個人差があります。長期間にわたることもあるため、平均的な治療期間をあらかじめ知っておくと、計画が立てやすくなります。今回は、小児矯正の平均期間や治療が長引く要因、保護者のサポートのコツについても解説します。
1. 小児矯正の平均期間はどのくらい?
小児矯正は、主に「第一期治療」と「第二期治療」に分かれています。それぞれにかかる期間は異なり、成長に合わせて治療が進められます。
①第一期治療(乳歯と永久歯が混在する時期)
対象年齢は6〜10歳ごろで、期間は平均1〜2年程度とされています。この時期は顎の成長を利用して、歯並びや噛み合わせの土台を整えることが目的です。装置を使って顎を広げたり、前歯の位置を調整したりすることがあります。
➁第二期治療(永久歯が生え揃った後)
一般的に12歳以降に行い、永久歯の歯並びを整えるのが目的です。ワイヤーやマウスピースを用いることがあり、期間の目安は1年半〜2年半程度とされています。
➂保定期間を含めた全体の年数
装置を外した後は、リテーナーで歯の位置を安定させることがあります。保定期間は2〜3年が一般的で、全体で4〜5年かかることもあります。
④症状の程度による違い
前歯のすき間などは、比較的短期間で改善することがあります。しかし、骨格に関わる問題がある場合は治療が長引くこともあり、外科処置が必要になる場合もあります。
⑤個人差と成長スピード
成長や歯の動き方には個人差があり、同じ装置を使っても治療期間が変わることがあります。そのため、定期的に経過を観察することが大切です。
治療の進行は個人差が大きいため、計画段階から歯科医師と連携し、適切な時期に治療を進めることが重要です。
2. 小児矯正の期間が長くなる原因とは
矯正治療が当初の予定より長くなるケースは少なくありません。子どもの生活環境や装置の使用状況、口腔ケアなど、さまざまな要因が影響することもあります。
①装置の装着時間が不足している
例えばインビザライン・ファーストのようなマウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が基本とされています。外している時間が長いと、歯の移動が遅れ、治療期間が延びることもあります。ワイヤー矯正でも、装置の破損や異常をそのままにしておくと、進行が滞る場合もあります。
➁通院スケジュールの遅れ
矯正治療では、定期的な調整が必要とされています。予約を忘れたり、受診間隔が空いたりすると、歯の動きが遅れ、全体の治療が長引くこともあります。
➂口腔内のトラブルによる治療中断
矯正中はむし歯や歯ぐきの腫れといったトラブルが起こりやすく、治療を一時中断せざるを得ないことがあります。結果として治療が長引く可能性があるため、日々の丁寧なケアが重要です。
④生活習慣の影響
硬いものを噛む、爪を噛む、頬づえをつくなどの癖は、歯の移動に影響するだけでなく、装置の破損原因にもなることがあります。生活習慣の見直しをすることで、治療期間の短縮につながるとされています。
矯正を予定通りに進めるためには、装置の使い方や通院、生活習慣など、日々の積み重ねが大切です。
3. 保護者が知っておきたい小児矯正中のサポートのコツ
小児矯正を計画通りに進めるには、子どもだけでなく保護者のサポートも重要です。日常生活の中で気をつけたいポイントを押さえておくと、治療効果の安定につながるでしょう。
①装置の使用状況を毎日確認する
マウスピース矯正では、装着時間の管理が治療のカギとされています。1日20時間以上の装着が推奨されており、短くなると歯の動きが遅れることもあります。保護者が毎日声をかけて確認することで、忘れを防げる場合もあります。
➁口腔ケアを徹底する
矯正中はむし歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。装置の周りは汚れが残りやすいため、デンタルフロスやタフトブラシを活用した丁寧なケアが必要です。小学生のうちは仕上げ磨きを継続するとよいでしょう。
➂モチベーションを支える
治療が長期間に及ぶと、子どもが治療への意欲を落とすこともあるでしょう。定期的に前後の写真を見比べたり、「よく頑張ってるね」と励ましたりすることで、継続への意欲を保ちやすくなります。
④生活習慣を見直す
頬づえ、口呼吸、爪噛みなどの癖は、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。日常の癖を見直すとともに、食事や睡眠などの生活リズムも整えるよう心がけましょう。
矯正を順調に進めるには、子ども自身の努力だけでなく、保護者のサポートが欠かせません。日々の見守りと声かけが、治療成功の大きな支えとなるでしょう。
4. 恵比寿の歯医者 恵比寿I’s歯科・矯正歯科の小児矯正
「子どもの歯並びが気になる…」
「口呼吸や舌のクセが心配」
「できれば抜歯せずに治したい」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
 
恵比寿の歯医者 恵比寿I’s歯科・矯正歯科では、お子さんの成長段階に合わせた小児矯正を行っています。
歯並びの問題は、歯だけでなく呼吸や姿勢、全身の発育にも関係しています。
当院では医科歯科連携も行い、耳鼻科的な問題(鼻づまりなど)にも配慮しながら治療を進めています。
《当院の小児矯正の特徴》
小児矯正の特徴① 原因を明確にし「後戻り」を防ぐ根本アプローチ
なぜ歯並びが悪くなったのか、指しゃぶりや口呼吸などの癖も含めて原因を特定します。
見た目だけでなく、機能的な問題の改善を重視することで、治療後の「後戻り」が起きにくい、長期的に安定した歯並びを目指します。
小児矯正の特徴② お子さんの成長を活かし、将来の「抜歯」を回避
顎の骨がまだ柔らかい成長期に「拡大装置」をはじめ、ひとりひとりに合った治療方法を用いて、歯が並ぶためのスペースを確保します。
顎の土台を適切に広げることで、将来、健康な永久歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が大きく高まります。
小児矯正の特徴③ 小児矯正の特徴 2段階の目立ちにくい矯正装置を用意
当院では、お子さんの成長段階に合わせた矯正治療をご提案しています。まず、お口周りの筋肉のバランスを整え、顎の健やかな成長を促す「プレオルソ」や「マイオブレース」による治療を行います。これらの装置は、主に「就寝時と日中1時間」の装着で済むため、学校に持っていく必要がなく、お子さんの生活へのご負担も少ないのが特徴です。そして、顎の成長が整った後、さらに歯並びをきれいに仕上げるために、透明で目立ちにくいマウスピース型の「インビザライン・ファースト」による治療へ移行することも可能です。お子さん一人ひとりの歯並びの状態に合わせて最適な治療計画をご提案いたします。
小児矯正の特徴④ お口のトレーニングで、全身の健康を育む
「マイオブレース」「プレオルソ」などの装置は、歯を動かすだけでなく、お口周りの筋肉を鍛える役割も担います。
正しい舌の使い方や鼻呼吸を習慣化することで、アレルギーや姿勢の改善など、全身の健やかな発育をサポートします。
小児矯正の特徴⑤ お子さんが主役。やる気を引き出すコミュニケーション
治療を続けるお子さん本人の気持ちを何よりも大切にします。
「なぜ矯正が必要か」を分かりやすく説明し、お子さんのペースに合わせて治療を進めることでモチベーションを維持。ご家族と協力し、ゴールまでしっかりサポートします。
歯並びの問題は歯だけでなく、呼吸・睡眠・耳鼻科的な要因とも関わりがあります。だからこそ、歯科医院で早くからサインを見つけ、成長期に寄り添う小児矯正を行うことが大切です。
お子さんの歯並びや噛み合わせが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。小児矯正の無料相談も随時承っています。
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まとめ
小児矯正は、第一期と第二期の2段階で進む治療で、全体として数年かかることもあります。期間が長くなる原因としては、装置の使用状況や口腔ケア、通院の遅れなどが考えられます。適切なサポートや生活習慣の見直しが、治療のスムーズな進行につながるでしょう。
小児矯正にお悩みの方は、恵比寿の歯医者、恵比寿I’s歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
監修:恵比寿I’s歯科・矯正歯科
院長 白石




