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子どもの歯に白い模様が現れた? ホワイトスポットとエナメル質形成不全の原因と対策

2024年9月12日

▼目次

1. 子どもの歯の白い模様の正体とは?

2. 子どもの歯のホワイトスポット対策

3. ホワイトスポットの主な要因であるエナメル質形成不全とは?

4.エナメル質形成不全によるむし歯対策

 

1. 子どもの歯の白い模様の正体とは?

子どもの歯に白い斑点や線状の模様が見られることがあります。
子どもに限らずですが、この現象は「ホワイトスポット」と呼ばれ、目立って気にされる方も多いです。
そこで、以下にホワイトスポットの原因について説明します。

ホワイトスポットの原因①エナメル質形成不全

エナメル質形成不全とは、歯が形成される過程で何らかの問題が生じ、エナメル質が正常に形成されなかった場合に起こります。エナメル質形成不全により、歯の表面に白い斑点や模様が現れるだけでなく、黄色や茶色っぽくなることもあります。

ホワイトスポットの原因②むし歯の初期段階

むし歯の初期段階に、むし歯菌が作り出す酸によって歯のエナメル質が溶け始める「脱灰」という症状があります。脱灰を起こすと歯は光沢を失い、白く濁り始めます。これが初期のむし歯になり、徐々に穴が空いて黒くなってきたものが皆さんの知っているむし歯です。

ホワイトスポットの原因③フッ素の過剰摂取

フッ素はむし歯予防に有効ですが、生後6か月から5歳くらいの歯の生える時期に過剰のフッ素を摂取すると、エナメル質の形成に影響を及ぼし「フルオローシス」と呼ばれる白い斑点が現れることがあります。フッ素入りの歯磨き粉や飲料水に含まれるフッ素量を適切に管理することが重要です。

また、これらの原因以外にも、「外傷」や「感染症」が原因で白い模様が現れることもあります。外傷によって歯の成長が一時的に止まると、その部分が白くなったり、感染症が原因になったりとエナメル質に影響が出ることもあります。

子どもの歯の白い模様に気が付いた際には、適切な対処法を講じるため、歯科医院での診察を受けることが大切です。
恵比寿歯科・矯正歯科ではお子さんの健康な成長をサポートするための最善の治療を提供いたします。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

2. 子どもの歯のホワイトスポット対策

ホワイトスポットを見つけた場合、まず大切なのは早めに歯科医院で診察を受けることです。
子どもの歯に白い斑点が見られた際の対策法を解説します。

ホワイトスポットの対策法①フッ素塗布

フッ素はエナメル質の修復を助け、むし歯の予防にも有効です。定期的にフッ素を塗布することで、エナメル質の強化を目指します。

ホワイトスポットの対策法➁定期クリーニング

定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、歯の表面を清潔に保ちます。これにより、ホワイトスポットの発生を防ぐことができます。

ホワイトスポットの対策法➂デンタルシーラント

エナメル質形成不全のある歯には、デンタルシーラントを施すことも考慮します。シーラントとは歯の表面を保護するためのコーティングで、むし歯を予防する効果があります。

ホワイトスポットの対策法④食生活の改善

栄養バランスのとれた食事は、歯の健康維持に直結します。特にカルシウムやビタミンDが豊富な食材を意識的に摂取することをおすすめします。

普段の食事と栄養バランスが歯の健康に影響を与えることも多いため、恵比寿歯科・矯正歯科では患者さんの食生活や習慣を把握し、歯科衛生士が食改善のアドバイスも行っています。
歯磨きの指導だけでなく、日々の生活習慣に関するアドバイスを通じて、子どもたちの歯を守るお手伝いをします。

日々の歯磨き習慣も重要です。お子さんに適切なブラッシング方法を教え、フロスを使用する習慣をつけることも大切です。また、お子さんが成長する過程で、定期的にお口の中をチェックし、何か異変があれば早めに対処することを心掛けてください。

3. ホワイトスポットの主な要因であるエナメル質形成不全とは?

前述の通り、ホワイトスポットの原因の一つにエナメル質形成不全があります。
歯のエナメル質は歯を保護するための大切な層であり、エナメル質が正しく形成されないと様々なトラブルが生じる可能性があります。
ここではエナメル質形成不全について詳しく説明します。

エナメル質形成不全とは?

歯の表面を覆うエナメル質が正しく形成されない状態のことを指します。主な症状としては、歯の表面に白いまだら模様が出ていたり、歯に茶色や黄色の変色部分があったりすることが挙げられます。
この状態になると、歯が弱くなり、むし歯やその他の問題が発生しやすくなります。

子どものエナメル質形成不全の原因は?

➀遺伝的要因
両親のいずれかにエナメル質形成不全の症状が見られる場合には、その子どもにも遺伝する可能性があります。

➁全身的要因
胎児期に母体の栄養障害があったり、代謝異常が見られたりする場合にエナメル質形成不全が起こることがあります。

➂局所的要因
乳歯が外傷を受けたり、大きなむし歯になったりした結果、その後に生えてくる永久歯にエナメル質形成不全が見られる場合があります。

エナメル質形成不全が発覚した時点で、何か子どもの歯にトラブルが起こっているというわけではありません。
しかし、そのまま放置すると、審美的な問題やむし歯などに影響する可能性があるため、まずは歯科医院へ相談することが大切です。

4. エナメル質形成不全によるむし歯対策

エナメル質形成不全は適切な対策を講じることでむし歯になるリスクを軽減させることが出来ます。子どもが日常的に家庭で行える対策について説明します。

①適切な口腔ケア

フッ素入りの歯磨き剤を使用した丁寧な歯磨きを行うことです。子どもの年齢に応じて、保護者の指導や補助が必要です。

②フッ素入りうがい薬の使用

歯科医師の指導のもと、適切な濃度のフッ素入りうがい薬を使用することで、むし歯の予防効果があります。

③定期的な歯科検診

エナメル質形成不全の歯はむし歯になりやすいため、日々のケアだけでなく定期的な歯科検診が重要です。むし歯になったとしても早期発見により、効果的な対処が可能となります。

④バランスのとれた食事

カルシウムやビタミンDなど、歯の健康に必要な栄養素を含む食事を心がけます。子どもの成長に合わせた食事を心がけることが大切です。

これらの対策を組み合わせることで、エナメル質形成不全によるむし歯リスクを軽減し、健康的な口腔環境を維持することが可能です。
また、保護者と子どもが協力して継続的なケアを行うことが、長期的な口腔健康の維持につながります。
恵比寿歯科・矯正歯科では歯磨きの指導だけでなく、日々の生活習慣に関するアドバイスを通じて、子どもたちの歯を守るお手伝いをします。お気軽にご相談ください。

監修:恵比寿歯科・矯正歯科
院長 中富



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