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歯列矯正はいつから?小学生のうちに始めた方が良いケースと早期治療のメリット

2024年12月27日

▼目次

1. 小学生のうちから矯正治療をした方が良い?

2. 小学生のうちから歯列矯正をした方が良い歯並びとは

3. 子どもの歯列矯正にかかる期間

4.子どもの矯正治療を進める上での注意点

5. 子どものうちに歯並びを矯正するメリットと注意点

 
子どもの歯列矯正を考える際、「いつから始めるのが良いのか?」と悩む親御さんは多くいるのではないでしょうか。
特に子どもの場合、生え変わりの適切なタイミングで矯正治療を始めることが大切です。
 
今回は、小学生のうちに歯列矯正を始めた方が良いケースや、そのメリットと注意点、さらに治療にかかる期間について詳しく解説します。
 

1. 小学生のうちから矯正治療をした方が良い?

小学生のうちから矯正治療を始めるかどうかは、お子さんの歯並びや顎の発育状況によって異なりますが、小学生から始めた方がよい場合もあります。
以下に、その理由と早期治療のメリットについて説明します。
 

①顎の成長を活用できる

小学生の時期は顎の成長が活発であり、この成長を利用して顎を正しい位置に誘導できます。これにより、永久歯の生えるスペースを確保しやすくなります。

②むし歯や歯周病のリスク低減

歯が重なっていると磨き残しが生じやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。早期矯正で歯並びを改善することで、これらのリスクを抑えることが可能です。

➂将来の複雑な治療を回避

早い段階で矯正を始めることで、成長後に複雑で長期的な治療が必要になる可能性を減らすことに繋がります。

 

2. 小学生のうちから歯列矯正をした方が良い歯並びとは

歯並びが悪いと見た目だけでなく、噛み合わせや発音、将来の健康にも影響を与えることがあります。
ここでは、小学生のうちに矯正治療を検討した方が良い場合の具体的な歯並びについて解説します。
 

➀上下のあごのバランスが良くない

上の前歯よりも下の前歯が前に出ている受け口や、下の前歯より上の前歯が出ている出っ歯を放置すると、噛み合わせの悪さから顔全体のバランスに影響を与える可能性があります。

➁左右の噛み合わせがずれている

噛み合わせが左右にずれている状態は、左右差によりバランスが崩れ、片方のあごだけに負担がかかることで、噛みにくいだけではなく、顎関節症のリスクが高まる可能性があります。

➂歯が重なって生えている

スペースが足りず、歯が重なり合って生えているガタガタの歯並びは、磨きにくいことで歯磨きがしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。

➃前歯が噛み合わず隙間がある

前歯の上下に噛み合わない隙間があると、発音や食べ物を噛む機能に問題を引き起こす可能性があります。
特に「サ行」や「タ行」の発音がしにくくなる場合があり、早めの治療が推奨されます。

 

3. 子どもの歯列矯正にかかる期間

子どもの矯正治療にかかる期間は、歯並びの状態や治療内容によって異なりますが、一般的には1年半から3年程度が目安とされています。
 
治療期間を左右する主な要因は以下の通りです。
 

➀どのくらい歯並びに問題があるか

歯の重なりが軽度であれば短期間で治療が終了する場合がありますが、大幅な歯の移動が必要な場合は、治療期間が長くなることがあります。

➁どの矯正方法で治すか

拡大床(顎を広げる装置)やヘッドギアを使用する場合は、どの装置を使うかで治療期間が変わってきます。

➂装着時間を守れるか

拡大床など取り外し式の装置を正しく装着することや、どのくらいの時間装着できるのかで、全体の矯正期間に差が出やすいです。

 

4. 子どものうちに歯並びを矯正するメリットと注意点

子どものうちに歯列矯正を始めることは、歯並びだけでなく全体の健康にも良い影響を与えます。
子どものうちに矯正を始めるメリットは以下の通りです。
 

①むし歯や歯周病の予防に繋がる

歯並びが整うと細かい部分まで歯磨きがしやすくなり、食べ物が歯に詰まりにくくなるため、むし歯や歯周病のリスクを減らすことに繋がります。将来の歯の健康を守る基盤を築けるのは大きなメリットです。

②心理的なストレス軽減の可能性

歯並びを改善することで人とコミュニケーションに積極的になれたり、笑顔に自信を持ちやすくなる可能性があります。
コンプレックス解消は自己肯定感を高めるだけではなく、気持ちも明るく前向きになるでしょう。

③成長を利用して治療が進みやすい

子どもの顎や歯は成長途中のため、大人よりも歯や顎を動かしやすい状態です。
そのため、短期間で治療を進められる場合があります。

④将来の複雑な矯正を避けられる

子どものうちにスペース不足や噛み合わせの問題を解決しておくことで、大人になってからの矯正治療が不要になる、または軽度で済むことがあります。スペースをつくることで歯を抜く必要がなくなるケースもあります。

 

5.子どもの矯正治療を進める上での注意点

 

➀お子さん本人の協力が必要

矯正治療では、毎日の装置の装着や食後の歯磨きがとても重要です。
矯正装置を適切に装着したり清掃したりしないと、治療が思うように進まない場合があります。
お子さんが装置を使いやすいよう、親御さんがサポートすることも大切です。

➁治療中の負担を理解する

矯正装置を装着し始めた頃は、違和感や軽い痛みを感じることがあります。このような場合は、無理せずお子さんに寄り添い、歯科医師に相談しながら対応しましょう。

➂長期的な治療計画を考える

子どもの成長に合わせた矯正治療は、1~3年程度で終わる場合もあれば、中学や高校まで経過観察が必要になる場合もあります。
スケジュールを確認し、家族全体で治療計画に向き合うことが大切です。

 
小学生のうちに歯列矯正を始めることは、顎や歯の成長を利用して効率的に治療を進められる大きなメリットがあります。
ただし、すべての子どもが早期治療を必要とするわけではないため、まずは歯科医師の診断を受けることが重要です。
 
お子さんの歯並びや噛み合わせに不安がある場合は、早めに歯科医院に相談し、最適な治療計画を立てることをおすすめします。
恵比寿歯科・矯正歯科では、お子さんの歯列矯正に関するご相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
 

監修:恵比寿歯科・矯正歯科
院長 中富

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