更年期障害の口腔の特徴
2024年5月27日
こんにちは!
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・歯科矯正
歯科衛生士の小林です。
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本日は、『更年期障害とお口の関係性』についてお話します。
〈更年期障害とはどんな病気?〉
女性の閉経前後10年間を更年期と呼びます。
この時期には女性ホルモンの減少にともなって、身体変化や体調不良が起こります。
これらの症状で他の病気をともなわないものを更年期症状といい、日常生活に支障をきたす状態を更年期障害といいます。
更年期症状
分類 | 症状 | |
早期症状 | 血管運動神経症状 | ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、動機、息切れ、めまい など |
精神神経症状 | 手足のしびれ、憂鬱、疲労感、意欲低下、無気力感、物忘れ、頭痛、不眠、不安、いらいら など | |
その他 | 肩こり、腰痛、腰の冷え、皮膚委縮、尿失禁 など | |
晩期症状
(生活習慣病) |
脂質異常 | 高脂血症、虚血性心疾患、脳血管疾患 など |
骨・カルシウム代謝異常 | 骨粗鬆症 |
〈何が原因なのか?〉
原因はエストロゲンの減少で、これに環境因子やストレスが加わることにより、症状が自覚されるようになります。
〈どんな検査・治療をする?〉
血中のホルモン濃度が1つ目の目安になります。
自覚症状に応じた臨床検査や心理検査が行われますが、多くの場合、症状に見合う器質的な変化は見られません。
エストロゲンの低下に対しては、ホルモン補充療法が行われます。
その他、対症療法として、薬物療法やカウンセリングなどの精神療法があります。
〈どんな薬を使用している?〉
ホルモン補充療法にはエストロゲン製剤を用います。
プレマリン🄬やエストリールなどの内服薬の他、貼付薬(エストラーナ🄬テープ)があります。
さらに症状に応じて、自律神経趙製薬(グランダキシン、ハイゼット🄬など)、抗不安薬(デパス🄬、ドグマチール🄬など)、消炎鎮痛薬、漢方薬などが用いられます。
〈生活上で気を付けることは?〉
女性ホルモンの減少により、発症のリスクが増加する疾患として、骨粗鬆症、高脂血症、虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病などがあげられます。
これらはいわゆる生活習慣病であり、環境や生活習慣因子が加わることにより進行します。
そのため、食生活に注意し適度な運動により閉経後の肥満を予防します。
また、ストレスの軽減には、十分な休養が不可欠です。
一方、喫煙や過度の飲酒は危険因子となります。
〈口腔の影響は?〉
更年期障害の症状は多彩であり、時に口腔の乾燥や舌の痛みを訴え、歯科を受診する患者様もいます。
また、更年期には対人関係や子どもの独立、家族の病気や介護、死亡などで心因性のストレスを感じやすく、「うつ」を引き起こすことが少なくありません。
「うつ状態」も口腔乾燥や舌痛症の原因となります。
そのため、症状を確認し口腔内に器質的な変化がみられないときには更年期障害やうつ病を疑い、専門医の受診を勧めます。
更年期やうつ病のスクリーニングには更年期スコアを用いると簡単に調べることができます。
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