子どものむし歯予防に!フッ素塗布の効果、安全性と始める時期について
2024年10月2日
▼目次
子どもの歯をむし歯から守るために、フッ化物(以下フッ素)塗布が効果的であることは広く知られています。
しかし「フッ素の安全性は大丈夫?」「フッ素塗布は何歳から始めるべき?」「フッ素塗布の頻度はどれくらい?」といった疑問を持つ親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、フッ素塗布の効果や安全性、フッ素塗布の流れについて詳しく解説します。
1. 子どもの歯に対するフッ素の3つの効果
フッ素にはむし歯を予防する効果がありますが、具体的にはどのような効果があるでしょうか?
ここでは、フッ素の3つの効果について詳しく解説します。
①酸に強くなる
フッ素の最も大きな効果の一つは、エナメル質を強化することです。エナメル質は歯の最外層にあり、歯を保護する役割を果たしていますが、むし歯菌が酸を生成すると、その酸によってエナメル質が溶かされてしまう可能性があります。
フッ素はエナメル質に浸透し、酸に対してより強い「フルオロアパタイト」と呼ばれるものを形成します。これにより、子どもの歯は酸に対して耐性を持ち、むし歯になりにくい状態を作り出します。
➁再石灰化の促進
子どもの歯は大人に比べてまだ成熟しておらず、酸によってエナメル質が溶けやすい傾向があります。しかし、フッ素は溶けかかったエナメル質の修復を助ける「再石灰化」のプロセスを促進します。
再石灰化とは、歯の表面に再びミネラルが取り込まれ、エナメル質が元の状態に戻ることを指します。フッ素がこのプロセスをサポートすることで、初期段階のむし歯が自然に修復される可能性があります。これにより、子どもの歯がむし歯から守られます。
➂むし歯菌の抑制
フッ素には、むし歯菌そのものの活動を抑える効果もあります。むし歯菌が酸を生成すること自体を抑制することで、歯が酸によってダメージを受けるリスクを減少させます。特に、定期的にフッ素塗布を行うことで、口腔内のむし歯菌の増殖を防ぎ、長期間にわたりむし歯予防に貢献します.
2. 子どものフッ素塗布は何歳から始めるべき?
では実際に何歳からフッ素塗布を始めるのが最適なのでしょうか?
ここでは、フッ素塗布の適切な開始時期とその理由について詳しく解説します。
適切な開始時期は乳歯が生え揃う1歳~1歳半頃
フッ素塗布を始める最適なタイミングは、乳歯が生え揃う1歳~1歳半頃がおすすめです。
生え始めの乳歯は、歯質が弱くむし歯リスクが高まる時期です。早い段階でフッ素塗布を行うことで、フッ素の効果を最大限に引き出すことができます。
フッ素を塗布する頻度は3ヶ月から6ヶ月に1回
子どものフッ素塗布は、3ヶ月から6ヶ月に1回のペースで行うことがおすすめです。
この頻度は、個々のむし歯リスクや歯の状態によって異なる場合もあります。
むし歯のリスクが高い場合は3ヶ月に1回の頻度でフッ素塗布を行うことがおすすめですが、むし歯のリスクが低い場合は半年に1回のフッ素塗布でも十分な効果を発揮します。
3. フッ素塗布は安全?フッ素に関する疑問
フッ素塗布の安全性について不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、フッ素塗布に関する安全性について詳しく解説します。
フッ素塗布の安全性と適切な使用量
フッ素がむし歯予防に非常に効果的であることは、多くの研究で証明されています。歯科医院で行われるフッ素塗布は、専門の歯科医師や歯科衛生士が適切な濃度と量で行います。親御さんが懸念されるような「フッ素の身体への害」は、適切に管理された量であればほとんど心配ありません。
また、当院では、塗布量や濃度(ppm)は年齢(幼児なのか成人以降か)で使い分けています。
フッ素中毒とは?
フッ素中毒は、適量以上のフッ素を摂取したときに起こる可能性がありますが、正しい使用方法を守れば心配ありません。フッ素中毒には慢性フッ素中毒と急性フッ素中毒の2つのタイプがありますが、どちらも非常に稀なケースです。
慢性フッ素中毒
これは、長期間にわたって適量の2〜3倍のフッ素を摂取し続けた場合に発生します。低濃度のフッ素を含む洗口液や歯磨き剤、フッ素入りの水を誤って多量に摂取することが原因で、骨硬化症や歯に白斑が現れる「斑状歯(はんじょうし)」になることがあります。しかし、通常の使用範囲ではこのような症状が現れることはほとんどありません。
急性フッ素中毒
一度に大量のフッ素を摂取した場合に発生します。急性フッ素中毒の症状には、吐き気、嘔吐、下痢などが含まれます。この中毒の目安は、体重1kgあたり2mgのフッ素を一度に摂取した場合です。例えば、体重20kgの子どもが40mg以上のフッ素を一度に摂取した場合にリスクがありますが、通常の歯磨きや歯科医院でのフッ素塗布でこのような量を摂取することはありません。
4. フッ素塗布の流れ
恵比寿歯科・矯正歯科では、子どものむし歯予防のためのフッ素塗布を行っています。
ここでは、フッ素塗布の流れについて解説します。
①口腔内のチェック
フッ素塗布を行う前に、歯科医師や歯科衛生士が口腔内をチェックします。
むし歯の有無や汚れの状態を確認し、むし歯がある場合には、先に治療を行います。
②歯のクリーニング
フッ素塗布の効果を最大限に引き出すために、歯の表面を清潔にする必要があります。
専用の器具やブラシを使って、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)や汚れを丁寧に取り除きます。
③フッ素の塗布
フッ素を歯の表面に塗布します。
余分なフッ素がある場合は、軽く拭き取ります。
フッ素塗布は、子どもの歯をむし歯から守るための効果的な方法です。
歯が生えてから定期的にフッ素塗布を行うことで、歯を強化し、酸から歯を守る重要な役割を果たします。
恵比寿歯科・矯正歯科では、専門的な知識と豊富な経験を活かし、0歳の子どもから歯の健康をサポートしています。
むし歯予防に関するご相談は、お気軽にお問合せください。

子どもも歯周病になる?親が知っておくべき原因と予防法
2024年9月20日
▼目次
こんにちは!
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・矯正歯科です。
今回は子どもの歯周病についてお話していきます。
実は、子どもも歯周病になることがあります。近年、子どもたちの間で歯肉炎(歯周病の始まりの症状)が増えているというデータも報告されています。歯周病と言えば多くの人が中高年の問題だと考えがちですが、実際には子どもたちにも十分な注意が必要です。
1. 子どもの歯周病の増加原因
歯周病には、歯ぐきが炎症をおこす「歯肉炎」と、それが進んで土台である歯周組織が破壊されてしまう「歯周炎」の2段階あります。磨き残し等による細菌の感染によって歯ぐきが赤く腫れたり、歯が抜け落ちたりする病気であるという事は以前にもお話しましたが(詳細はこちらの記事をご参照下さい)、なぜ子どもの歯周病が増えているのでしょうか?増えている原因は以下が考えられます。
①不適切な口腔ケア
多くの子どもは、歯磨きの習慣が十分に身についていない場合があります。また、歯磨きの際に十分な時間をかけず、磨き残しがあることが多いため、歯垢が溜まりやすくなり、それが歯周病の原因となります。
②食生活の変化
最近の食生活では、糖分の多い食べ物や飲み物の摂取が増えていることも歯周病の原因です。糖分が多いと歯垢の発生が促進され、歯周組織に悪影響を及ぼします。
③家庭での口腔ケア不足
子どもが自分で正しく歯磨きをできない場合、親のサポートが必要です。親が忙しく子どもの歯磨きにサポートできる時間が十分に取れない等で、家庭での口腔ケアが不十分になるとリスクが高まります。
④ライフスタイルの変化
子どもたちの生活習慣の変化、特に夜遅くまで起きていることや食事の後に歯を磨かないことが、歯周病の原因となることがあります。
⑤口呼吸
口呼吸が習慣化している子どもは、口内が乾燥しやすく、唾液の抗菌作用が減少するため、歯周病が進行しやすくなります。
これらの原因により、子どもの歯周病のリスクが増加しています。
2. 早期発見が鍵!子どもの歯周病のサイン
子どもの歯周病には、次の様な症状が見られます。将来の口腔内環境に大きな影響を及ぼす可能性があるため、早期に気づき、適切な対処をすることが重要です。子どもの歯周病のサインについて以下に説明します。
①歯茎の腫れや赤み
普段の色よりも明らかに腫れていたり、赤みを帯びていたりする場合、歯周病の初期症状かもしれません。特に食事やブラッシング時に痛がる場合は注意が必要です。
②歯茎からの出血
歯を磨くときや固い食べ物を噛むときに歯茎から血が出るのは、歯肉炎の兆候です。これを放置すると進行して歯周炎となる恐れがあります。
③口臭
口腔内の清潔を保っているにもかかわらず、口臭が強い場合、歯周病が疑われます。細菌が原因となることが多いので早めの対処が求められます。
④歯の動揺
固い食べ物を噛んだときや指で押したときに歯が揺れる場合、歯周病が進行している可能性があります。この段階で定期健診を受けることが非常に重要です。
3. 子どもの歯周病を予防するポイント
口腔内の健康は全身の健康に密接に関連しています。特に成長過程にある子どもにとって、健康管理の一環として、歯周病の予防は欠かせません。最後に予防方法を解説していきます。
①歯磨き習慣
基本的なことですが、毎日の歯磨きが重要です。子どもの歯周病の主な原因の一つは、歯磨きの習慣がまだしっかりと身についていないことです。子どもが自分で歯を磨く際、十分に時間をかけて全ての歯をきれいにすることは難しく、不十分な磨き残しが歯周病のリスクを高めます。特に、奥歯や歯と歯の間など、汚れがたまりやすい部分は注意が必要です。自分でうまく磨くことが難しいため、親が仕上げ磨きをする、磨き残しを確認してあげる等のサポートをすると良いでしょう。
➁食生活
食生活の改善も重要です。甘いお菓子や炭酸飲料といった高糖分の食品を頻繁に摂取する子どもは、むし歯や歯周病になりやすいです。糖分は口内の細菌にとってのエネルギー源となり、それが酸を作り出し、歯や歯肉を傷つけます。そのため、バランスの良い食事と適度な間食が重要です。砂糖を多く含む飲み物やお菓子の摂取を控え、代わりにカルシウムやビタミンが豊富なバランスのとれた食事を心がけましょう。
➂歯科医院での定期診察
両親や祖父母が歯周病を患っていた場合、子どももそのリスクが高くなることがあります。これは家庭内で共通の生活習慣や口腔環境が影響を与えている可能性があります。歯科医院の定期診察を受けることで、早期に問題を発見し、その時の症状に適したケアを行うことが可能になります。家庭でのケアだけでは不十分な部分を補う大切なステップです。
恵比寿歯科・矯正歯科では患者さんに適した歯ブラシのご案内や磨き方、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方等もサポートいたします。ご自宅での磨き方に疑問や不安がある際はお気軽にご相談ください。
まとめ
歯周病の予防は、一日一日の積み重ねが大切です。子どもの将来のためにも、早い段階からしっかりと予防していきましょう。日頃から注意深く観察し、定期的に歯科医院で受診してくださいね。
お子さんとそのご家族の健康を守るために、恵比寿歯科・矯正歯科は全力でサポートいたします。定期検診や治療を通じて、皆さんの疑問や不安にお答えいたしますので是非お気軽にご相談ください。

子どもの歯に白い模様が現れた? ホワイトスポットとエナメル質形成不全の原因と対策
2024年9月12日
▼目次
1. 子どもの歯の白い模様の正体とは?
子どもの歯に白い斑点や線状の模様が見られることがあります。
子どもに限らずですが、この現象は「ホワイトスポット」と呼ばれ、目立って気にされる方も多いです。
そこで、以下にホワイトスポットの原因について説明します。
ホワイトスポットの原因①エナメル質形成不全
エナメル質形成不全とは、歯が形成される過程で何らかの問題が生じ、エナメル質が正常に形成されなかった場合に起こります。エナメル質形成不全により、歯の表面に白い斑点や模様が現れるだけでなく、黄色や茶色っぽくなることもあります。
ホワイトスポットの原因②むし歯の初期段階
むし歯の初期段階に、むし歯菌が作り出す酸によって歯のエナメル質が溶け始める「脱灰」という症状があります。脱灰を起こすと歯は光沢を失い、白く濁り始めます。これが初期のむし歯になり、徐々に穴が空いて黒くなってきたものが皆さんの知っているむし歯です。
ホワイトスポットの原因③フッ素の過剰摂取
フッ素はむし歯予防に有効ですが、生後6か月から5歳くらいの歯の生える時期に過剰のフッ素を摂取すると、エナメル質の形成に影響を及ぼし「フルオローシス」と呼ばれる白い斑点が現れることがあります。フッ素入りの歯磨き粉や飲料水に含まれるフッ素量を適切に管理することが重要です。
また、これらの原因以外にも、「外傷」や「感染症」が原因で白い模様が現れることもあります。外傷によって歯の成長が一時的に止まると、その部分が白くなったり、感染症が原因になったりとエナメル質に影響が出ることもあります。
子どもの歯の白い模様に気が付いた際には、適切な対処法を講じるため、歯科医院での診察を受けることが大切です。
恵比寿歯科・矯正歯科ではお子さんの健康な成長をサポートするための最善の治療を提供いたします。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
2. 子どもの歯のホワイトスポット対策
ホワイトスポットを見つけた場合、まず大切なのは早めに歯科医院で診察を受けることです。
子どもの歯に白い斑点が見られた際の対策法を解説します。
ホワイトスポットの対策法①フッ素塗布
フッ素はエナメル質の修復を助け、むし歯の予防にも有効です。定期的にフッ素を塗布することで、エナメル質の強化を目指します。
ホワイトスポットの対策法➁定期クリーニング
定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、歯の表面を清潔に保ちます。これにより、ホワイトスポットの発生を防ぐことができます。
ホワイトスポットの対策法➂デンタルシーラント
エナメル質形成不全のある歯には、デンタルシーラントを施すことも考慮します。シーラントとは歯の表面を保護するためのコーティングで、むし歯を予防する効果があります。
ホワイトスポットの対策法④食生活の改善
栄養バランスのとれた食事は、歯の健康維持に直結します。特にカルシウムやビタミンDが豊富な食材を意識的に摂取することをおすすめします。
普段の食事と栄養バランスが歯の健康に影響を与えることも多いため、恵比寿歯科・矯正歯科では患者さんの食生活や習慣を把握し、歯科衛生士が食改善のアドバイスも行っています。
歯磨きの指導だけでなく、日々の生活習慣に関するアドバイスを通じて、子どもたちの歯を守るお手伝いをします。
日々の歯磨き習慣も重要です。お子さんに適切なブラッシング方法を教え、フロスを使用する習慣をつけることも大切です。また、お子さんが成長する過程で、定期的にお口の中をチェックし、何か異変があれば早めに対処することを心掛けてください。
3. ホワイトスポットの主な要因であるエナメル質形成不全とは?
前述の通り、ホワイトスポットの原因の一つにエナメル質形成不全があります。
歯のエナメル質は歯を保護するための大切な層であり、エナメル質が正しく形成されないと様々なトラブルが生じる可能性があります。
ここではエナメル質形成不全について詳しく説明します。
エナメル質形成不全とは?
歯の表面を覆うエナメル質が正しく形成されない状態のことを指します。主な症状としては、歯の表面に白いまだら模様が出ていたり、歯に茶色や黄色の変色部分があったりすることが挙げられます。
この状態になると、歯が弱くなり、むし歯やその他の問題が発生しやすくなります。
子どものエナメル質形成不全の原因は?
➀遺伝的要因
両親のいずれかにエナメル質形成不全の症状が見られる場合には、その子どもにも遺伝する可能性があります。
➁全身的要因
胎児期に母体の栄養障害があったり、代謝異常が見られたりする場合にエナメル質形成不全が起こることがあります。
➂局所的要因
乳歯が外傷を受けたり、大きなむし歯になったりした結果、その後に生えてくる永久歯にエナメル質形成不全が見られる場合があります。
エナメル質形成不全が発覚した時点で、何か子どもの歯にトラブルが起こっているというわけではありません。
しかし、そのまま放置すると、審美的な問題やむし歯などに影響する可能性があるため、まずは歯科医院へ相談することが大切です。
4. エナメル質形成不全によるむし歯対策
エナメル質形成不全は適切な対策を講じることでむし歯になるリスクを軽減させることが出来ます。子どもが日常的に家庭で行える対策について説明します。
①適切な口腔ケア
フッ素入りの歯磨き剤を使用した丁寧な歯磨きを行うことです。子どもの年齢に応じて、保護者の指導や補助が必要です。
②フッ素入りうがい薬の使用
歯科医師の指導のもと、適切な濃度のフッ素入りうがい薬を使用することで、むし歯の予防効果があります。
③定期的な歯科検診
エナメル質形成不全の歯はむし歯になりやすいため、日々のケアだけでなく定期的な歯科検診が重要です。むし歯になったとしても早期発見により、効果的な対処が可能となります。
④バランスのとれた食事
カルシウムやビタミンDなど、歯の健康に必要な栄養素を含む食事を心がけます。子どもの成長に合わせた食事を心がけることが大切です。
これらの対策を組み合わせることで、エナメル質形成不全によるむし歯リスクを軽減し、健康的な口腔環境を維持することが可能です。
また、保護者と子どもが協力して継続的なケアを行うことが、長期的な口腔健康の維持につながります。
恵比寿歯科・矯正歯科では歯磨きの指導だけでなく、日々の生活習慣に関するアドバイスを通じて、子どもたちの歯を守るお手伝いをします。お気軽にご相談ください。

子どものむし歯は何歳から?治療の適齢期と乳歯のケア方法
2024年9月9日
▼目次
こんにちは。
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・歯科矯正です。
お子さんがむし歯になってしまった場合「いつから治療を始めるべきか?」と気になる親御さんもいるのではないでしょうか?
この記事では、「子どものむし歯治療を始める時期や乳歯のケア方法」について詳しく解説していきます。
1. 子どものむし歯はいつから治療が必要?
生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にむし歯菌は存在していません。
親御さんや家族からむし歯菌などをもらうことで口腔内に定着してしまいます。
乳歯は生後6ヶ月頃から徐々に歯が生え始めるため、そのころからむし歯のリスクも始まります。
特に、1歳7ヶ月から2歳3ヶ月頃はむし歯菌に感染しやすい時期なので注意が必要です。
受診のタイミング
具体的にどのような症状が見られたら歯医者で受診する必要があるのでしょうか。
まずは、歯に白斑や茶色の斑点が見られる場合、初期むし歯の可能性があります。
初期むし歯は、早い段階であれば治療せずに経過をみるケースが多くあります。また、痛みを伴わないため早期発見し、管理していくことが重要です。
また、歯に穴が開いている、歯を痛がる、噛むと痛みを感じるといった症状も受診して確認する必要があります。
むし歯治療のタイミング
子どものむし歯治療は、一般的に3歳前後から行います。
子どもの成長度合いによって個人差はありますが、3歳前後になればスムーズに治療を行えるケースが多いです。
3歳を過ぎてからも泣いてしまったり、暴れてしまったりするケースもありますが、徐々に歯医者さんに慣れてもらうことで最終的にはスムーズに治療を行うことができます。
恵比寿歯科・矯正歯科での対応
恵比寿歯科・矯正歯科ではむし歯になってからの治療ではなくむし歯にならない環境作りを目指しております。 そのため、むし歯になる前の0歳から診療を行い親子で栄養、食事、姿勢や顔貌の発育、睡眠、呼吸、咀嚼の指導を行っております。 生まれたての赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。 むし歯感染がしやすい時期に予防をしっかりすることで、その後むし歯になる確率を低くすることが期待できます。
2. 乳歯のケアが大事な理由
乳歯は一時的なものだからといって、決して軽視してはいけません。
乳歯の健康管理が将来的な口腔健康に大きな影響を与えることがあります。
①乳歯のむし歯を放置すると永久歯もむし歯になりやすい
乳歯がむし歯になり、その状態を放置しているとむし歯菌が増え続けるため、他の歯や後から生えてくる永久歯もむし歯になりやすくなります。
乳歯だからといってむし歯を治療せずに放置してしまうと新たに生えてきた永久歯もむし歯になってしまいます。
②健康な食事をとるため
乳歯がむし歯になり噛むことが難しくなると、食事が楽しめなくなります。
また、歯が痛むと食べることや噛むことを避けるようになり、栄養バランスが崩れる可能性もあります。乳歯を健康に保つことで、お子さんが楽しく食事をすることができ、健康な成長につながります。
③歯並びが悪くなる
乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための「ガイド」の役割も果たしています。乳歯がむし歯になり早期に失ってしまった場合、永久歯が正常な位置に生えにくくなり、歯並びが悪くなります。
3. 家庭でできる乳歯ケアのポイント
乳歯のケアはお子さんの将来の健康な身体や歯を作る上で非常に重要です。そこで、今回は家庭でできる乳歯ケアのポイントをお伝えします。
①正しい口腔ケア
大切なのは、お口の中を清潔に保つことです。
乳歯が生え始めたら、柔らかいガーゼや赤ちゃん専用の歯ブラシで毎日ケアを行います。
同時にフッ素入りの歯磨き粉を少量使うことで、むし歯予防の効果も高まります。0~3歳までのお子さんは、フッ素濃度950ppmの歯磨き粉やジェルを歯ブラシに1~2mm、3歳~5歳さいのお子さんは歯ブラシに5㎜ほどつけてブラッシングしてください。
②食事の習慣
食事の習慣も重要です。
お菓子や甘い飲み物はむし歯のリスクを増やす原因となるため、制限が必要です。特に寝る前の摂取は避けましょう。
③定期的な歯科検診
乳歯の段階から歯科医師によるチェックを受けることで、早期に問題を発見し治療することが可能です。
初めての歯科検診は歯が生え始める6ヶ月ごろがおすすめです。
その後も年に2~3回の定期検診を心がけましょう。
④歯磨きの習慣化
お子さん自身が歯磨きの重要性を理解し、習慣化することを促すことも大切です。
楽しく歯磨きができるよう、好きなキャラクターの歯ブラシを選んだり、歯磨きの歌を歌ったりする工夫をしてみてください。
また、親御さん自身もお手本となり、一緒に歯磨きをする時間を作ることをおすすめします。
子どもは親の行動を模倣することが多いため、家庭全体で歯磨きを楽しむ雰囲気を作り上げることで、自然と健康的な習慣が身につきます。
4. 子どもの定期健診の重要性
子どもの歯を守る上で定期健診は極めて重要です。以下で具体的なメリットをあげていきます。
定期健診を受けるメリット
①むし歯や歯肉炎の早期発見
むし歯や歯肉炎の早期発見が可能になります。乳歯はむし歯になりやすく、むし歯の進行も早い傾向があります。また、歯肉炎など口腔内の疾患も起こる可能性があります。
定期的に歯科医師によるチェックを受けることで、早期発見・早期治療が可能となり、大きな問題になる前に対処することができます。
②不正咬合を早期発見・治療できる
歯並びの状態を早期に確認することができます。
定期健診を通じて歯並びや噛み合わせの状態をチェックすることで、早い段階で矯正治療が必要かどうかの判断ができます。これにより、将来的な噛み合わせの不正や顔の形状にも影響を及ぼす可能性が低くなります。
③正しい歯磨き方法や習慣を習得できる
正しい歯磨き方法や食生活の指導も行います。
日常のケアは、歯の健康維持に欠かせませんが、子ども自身や保護者が正しい方法を知らない場合も多いです。定期健診では、歯科医師が具体的なアドバイスを行うため、より効果的な歯磨き方法や食事の工夫を学ぶことができます。
④歯医者に通い慣れることで「歯医者さん嫌い」をなくす
小さな頃から通院に慣れることで、歯科治療への恐怖心を減らすことができます。将来的にむし歯になってしまった際に治療をスムーズに受け入れるための準備としても、定期健診は有効です。
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・歯科矯正では、患者さんのお子さんの口腔内の健康を最優先に考え、丁寧な健診とアドバイスを行っています。お子さんの健やかな成長をサポートするために、ぜひ定期的な健診を受けていただくようおすすめします。

子どもの予防歯科について
2024年6月23日
こんにちは!
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・矯正歯科です。
今回はお子さんの予防歯科の大切さについてです!
どんないいことがあるのか、いくつかお話ししていきますね♪
①虫歯になりにくい健康なお口に✨
最も予防歯科が大事な理由は、虫歯ができにくくなることです!
小さい頃から歯医者で点検・予防処置を受けていれば、ちょっとした異常にすぐに気が付くことができます。
また、歯ブラシの当て方などをお伝えするため、これからの人生で虫歯になりにくい健康なお口を維持しやすくなります☺️
②歯医者に対する恐怖が軽減✨
虫歯になってから歯医者に駆け込むと、大きな恐怖が出てきてしまいます😨
知らない人が痛いところを触ろうとする、口の中に機械を入れられる、体を抑えられるといった恐怖が沸き起こり、子供は全力で嫌がってしまいます😭
一度恐怖が植え付けられてしまうとそれを取り除くのはとても難しいので、虫歯ができても悪化するまで我慢・放置してしまうかもしれません⚠️
しかし、小さい頃から定期的に歯医者に通っていれば、先生や歯科衛生士との楽しい会話で信頼が生まれ、予防処置は痛みがほぼないので怖さもありません!
お口の中に機械を入れられることにも徐々に慣れていきます♪
歯医者=怖い場所ではなくなるため、もし治療が必要になっても抵抗なく通院できます😉
③歯並びなども確認できる✨
検診では虫歯や歯周病の有無だけでなく、永久歯がしっかりと生えているか、歯並びに問題はないかなども見てもらえます。
もし歯並びに問題があったときには早めに矯正の相談もできます。
④子ども自身に歯の予防意識がつく✨
小さい頃から歯ブラシを手にし、歯科衛生士に教えてもらって歯磨きの練習をしていると、自然と「自分の歯を大切にしよう」という意識が湧いてきます。
子どもの頃から習慣になっていれば歯医者に通うことや毎日の歯磨きも苦痛にならないので、すんなりと子ども自身に虫歯予防の意識をつけることができます👍

子どものうちに虫歯になりやすい時期は2回あります😨
最初に虫歯になりやすい時期は、乳歯列期!
生後半年くらいに乳歯が生え始めてから、乳歯が全て揃う3歳までの間です。
特に1歳から2歳半までの間は、感染の窓が開く時期とも言われていて、それまでに比べて虫歯菌へのリスクが大きくなる時期なのです😨
さらに6歳頃には最初の永久歯が生えてきて、永久歯と乳歯が混合する時期、混合歯列期があります。
永久歯の生え始めは虫歯になりやすいです😨
そのため、この時期にしっかりと予防をしておくことでそれ以降は虫歯になりにくい健康的な口内環境が手に入ります♪
検診のご連絡お待ちしております♪
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恵比寿歯科・矯正歯科
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西1-10-10若葉西ビル3階
TEL:03-6277-5056
URL:http://www.ebisudc.com/
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