子どもが虫歯になりやすい理由とは?見直すべき生活習慣とケア方法
2025年10月22日
▼目次
子どもの歯は大人の歯に比べてやわらかく、虫歯になりやすい特徴があります。また、痛みをうまく伝えられないことで、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。「毎日歯磨きをしているのに、なぜ虫歯になるの?」と感じている親御さんも多いのではないでしょうか。今回は、子どもが虫歯になりやすい理由と、見直すべき生活習慣やケアのポイントについて解説します。
1. 子どもが虫歯になりやすいのはなぜ?
子どもの歯は構造的にも生活習慣的にも、虫歯が発生しやすい環境にあります。まずは、その主な原因を理解しておくことが大切です。
①乳歯のエナメル質の弱さ
乳歯は大人の歯よりもエナメル質(歯の表面を覆う硬い層)が薄く、酸に溶けやすいという特徴があります。そのため、虫歯菌が出す酸に対して抵抗力が弱く、短期間で進行してしまう傾向があります。
②食べかすが残りやすい構造
子どもの歯は小さく、歯と歯の間が詰まっているため、食べかすが残りやすくなります。特に奥歯の溝には汚れが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくいため、磨き残しが虫歯の原因になる場合もあります。
➂仕上げ磨きが十分でない
幼児期の子どもは自分で正しく歯を磨くことが難しく、保護者の仕上げ磨きが欠かせません。仕上げ磨きを省略したり、十分に行わないと、汚れが残って虫歯リスクが高まる可能性があります。
④保護者からの虫歯菌感染
スプーンの共有や口移しなどで、虫歯菌が親から子へ感染することがあると言われていました。最近では、虫歯は感染するものではなく、口腔内の最近のバランスの不均衡により、小実ものと言われています。とは言え、特に1歳半〜3歳ごろは、虫歯菌が定着しやすい時期といわれています。保護者の方の口腔内も清潔な状態にすることが子どもの虫歯を予防する第一歩になると言えます。
毎日の歯磨きや生活習慣の工夫が、虫歯予防につながるでしょう。
2. 食事やおやつのタイミングが虫歯に影響する理由
食事内容だけでなく、食事の時間や間隔も虫歯の発生に関係するといわれています。虫歯菌は糖分を分解して酸を出し、歯を溶かすことがあるため、口腔内が酸性に傾く時間を短くすることが大切です。
①だらだら食べが続くと口腔内が酸性になりやすい
食事やおやつを頻繁に摂ると、唾液が中和する時間が少なくなり、口腔内が酸性状態のままになりやすくなります。その結果、エナメル質が溶けやすくなり、虫歯ができることがあります。
➁糖分の摂取頻度が高いと菌が活発化しやすい
虫歯菌は、糖を栄養源として増えるといわれています。甘いお菓子やジュースを一日に何度も摂ると、菌の活動が活発になり、歯を溶かす酸が長時間作られる可能性があります。
③夜間の飲食は虫歯リスクが高まりやすい
睡眠中は唾液が減るため、寝る前におやつやジュースを摂ると、口腔内が酸性状態のままになりやすくなります。特に乳歯は溝や隙間が多いため、食べかすが残りやすく、虫歯につながることがあります。
④食後の口腔ケアで酸の影響を抑えられることもある
食後はできるだけ早めに歯を磨くか、難しい場合はうがいをして食べかすを洗い流すことが大切です。唾液を増やすために、しっかり噛む習慣をつけるのも効果的です。
食事やおやつのタイミングを工夫することで、虫歯のリスクを大幅に減らすことが期待できます。子どもの食習慣を見直し、歯を守るリズムを整えるようにしましょう。
3. 子どもの虫歯を防ぐケア方法
子どもの歯を虫歯から守るには、家庭での毎日のケアが欠かせません。歯磨きだけでなく、食習慣や生活リズムを整えることも大切です。
①仕上げ磨きを丁寧に行う
子どもは自分で上手に磨くことが難しいため、小学校中学年ごろまでは保護者の仕上げ磨きが必要です。奥歯や歯の間、歯ぐきの境目を中心にしっかり磨きましょう。
➁フロスやフッ素入り歯磨き粉を活用する
歯ブラシだけでは落としきれない歯の間の汚れは、フロスを使って除去しましょう。さらに、フッ素入り歯磨き粉を併用することで、歯の再石灰化を助け、虫歯菌の活動を抑える効果が期待できます。
➂おやつとジュースの時間を決める
甘いお菓子やジュースをだらだら摂ると、口腔内が酸性に傾き、虫歯が進行しやすくなります。おやつの時間を決め、水やお茶を基本にしましょう。
④よく噛んで唾液を増やす
唾液は口腔内の酸を中和したり、虫歯菌の働きを和らげることもあります。食事ではよく噛む習慣をつけるとよいでしょう。
⑤寝る前の飲食を控える
就寝中は唾液が減るため、虫歯が進行しやすくなります。寝る前は飲食を避け、歯磨きを済ませてから寝ることが大切です。
毎日の少しの工夫と習慣の積み重ねが、子どもの歯を虫歯から守る大きな力になるでしょう。
4. 恵比寿の歯医者 恵比寿I’s歯科・矯正歯科の小児歯科
恵比寿の歯医者 恵比寿I’s歯科・矯正歯科では、小児歯科において「怖い」「痛い」といった従来の歯医者のイメージを変えるための取り組みを行っています。お子さんが安心して通えるよう、治療前の雰囲気づくりや歯列矯正の早期対応、むし歯予防の栄養指導、さらには急な歯のトラブルやマタニティ歯科まで幅広く対応し、親子で通える歯医者を目指しています。
【恵比寿の歯医者 恵比寿I’s歯科・矯正歯科の小児歯科の特徴】
小児歯科のポイント①:歯医者に慣れる工夫
初めて来院するお子さんには治療を急がず、雰囲気に慣れる時間を大切にしています。スタッフとの会話やごほうびを通じて「歯医者は怖くない場所」という印象を持っていただけるよう心がけています。
小児歯科のポイント②:早期の歯列矯正に対応
子どもの歯列矯正は早めに始めることで、治療期間や費用を抑えることにつながります。当院では矯正歯科も併設しており、成長に合わせたご提案が可能です。
小児歯科のポイント③:予防のための栄養指導
虫歯は生活習慣や食生活とも密接に関係しています。歯磨き指導に加え、栄養面からのアドバイスも行い、日常的にむし歯予防をサポートしています。
小児歯科のポイント④:トラブル・マタニティ歯科にも対応
転倒による歯の怪我やマタニティ期の治療にも対応しています。妊娠中の方には無理のない体勢や薬の使用に配慮し、必要に応じて産婦人科とも連携しています。
恵比寿で小児歯科をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。親子で通いやすい歯医者として、お子さんの健やかな歯の成長をサポートいたします。初診や検診のご予約も随時承っております。
恵比寿I’s歯科・矯正歯科の小児歯科について詳しくはこちら
まとめ
子どもの歯は大人の歯より弱く、生活習慣や磨き残しによって虫歯になりやすい特徴があります。
毎日の仕上げ磨きやフロスの使用、フッ素入り歯磨き粉の活用を続けることで、虫歯のリスクを減らしやすくなります。
また、食事やおやつの時間を整え、寝る前の飲食を控えることも大切です。
家庭でのケアと歯医者での定期的なチェックを組み合わせることで、子どもの歯を長く健康に保ちやすくなります。
子どもの虫歯にお悩みの方は、恵比寿の歯医者「恵比寿I’s歯科・矯正歯科」までお問い合わせください。
監修:恵比寿I’s歯科・矯正歯科
院長 白石
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