むし歯予防のための食生活②
2024年3月8日
こんにちは!
渋谷区 恵比寿の歯医者、恵比寿歯科・歯科矯正
歯科衛生士の小林です♪
花粉の季節がやってきましたね…
またマスク生活に戻りそうです😢
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さて、前回に引き続き『子どもの食生活』についてお話していきます。
①間食の回数について
子どものむし歯と明確に関連するのは間食の回数です。
間食の多い子どもはむし歯が多くなるといわれています。
これは間食としてスクロース(ショ糖)を多く含む食物を与えるためで、スクロースの摂取回数を抑えることが子どものむし歯予防の基本になります。
特に3歳未満の幼児に対しては、スクロースの摂取を減らすことが最も有効なむし歯予防となります。
3歳未満の幼児は保護者の管理下にあるため、保護者次第でスクロースを含む食品の摂取を減らすことが可能です。
しかし3歳を過ぎ行動範囲が広がると、友人の家などでスクロースを含む食品を食べる機会が増えたり、スクロースを禁止することは難しくなってきます。
スクロースの禁止が困難になった場合は、次のステップとしてスクロースの摂取回数の制限が必要となります。
1日2回など時間と間食を摂る場所を決めて与えることが大切です。
②規則正しい食生活習慣の獲得
頻回な食事はむし歯リスクが高いとされています。
そのことを示したのが『ステファンカーブ』です。

ステファンカーブ
飲食をするたび人間の口の中のpHは酸性に傾きます。
pHが5.5以下(これを臨界pHといいます)になると歯の表層を覆うエナメル質が溶け出してしまいます。
低下したpHは時間の経過とともに再び中性に戻ります(約1時間)。
この間に頻回に食事を摂ってしまうと、pHが中性に戻り切れず、歯が溶け出しやすい環境になってしまうのです。
重度のむし歯がある子どもの食生活を調べると、間食が非常に多いことに加えて、3回の食事を規則正しく十分に摂取できていない場合が多いことが分かりました。
間食は食事の一部でありますが、まずば3回の食事を規則正しく摂るようにすることが重要です。
③乳児期・幼児期に注意すること
乳児期は離乳食の時期であり、離乳食は、①栄養の補給②摂食機能の発達③消化機能の発達④正しい食習慣の確立と精神的発達を意義としています。
この離乳期に適切な離乳過程を修得しないと、食べ物を上手に食べることができなくなることがあります。
また、乳幼児期に不規則な授乳を受けていた子どもは、幼児期になると間食回数が増え、むし歯になる確率が高くなる傾向があります。
哺乳ビンの使用については、哺乳の完了に合わせて1歳6か月健康診査の頃をめどに終了することが望ましいとされています。
これ以降継続して使用すると、哺乳ビンは子どもにもたせたまま放置できるため、だらだら飲みに繋がりやすくなります。
また、就寝時に母乳を飲ませながら寝かせたり、哺乳ビンにイオン飲料やジュース、乳酸菌飲料などを入れて飲む習慣のある子どもに、哺乳う蝕(=むし歯)が発生することがあります。
子どもは唾液分泌量が多いですが、睡眠中には唾液の分泌がほとんどないため、お口の中の細菌が繁殖しやすくなります。
就寝前にイオン飲料等を飲ませると、お口の中のpHは下がり歯が溶け出してしまします。
幼児期には、食べる楽しみや食べ物のおいしさを知り、朝食から始まる食事の時間を決めることにより生活リズムを身につける重要な時期です。
また、食事と一緒に牛乳や水などの飲料を多く与えてしまうことは、食べ物を噛まずに飲み込む習慣がついてしまうこともあるので、よく噛む習慣を身につけるためにも、食事時の水分摂取については注意を払う必要があります。
次回は、小学校~成人の食生活習慣についてお話します😊
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